この記事では、元アパレル販売員である筆者の体験談も踏まえてキャリアアップや転職など収入面にも関わるお話をさせていただきます。
アパレル販売員の悩みは将来の不安
30歳を超えるころから販売員のほとんどの人は転職を考えます。
理由は給料面や体力、ブランドイメージと年齢が合わなくなってきたことなど多岐に渡ります。
販売員の悩み第1位は給料
アパレル販売員の悩みは給料面が一番大きいです。
手取り額、昇給など他業種に比べて低い部類に入る業界と言われています。
また、販売員は自社の服を購入して店頭に立つことが多いため、基本的に出費をしながら働く仕事なので他業種に比べて圧倒的に給料面は低く、貯蓄に回す金額も少なくなってしまいます。
筆者は、全国展開している某セレクトショップで約15年ほど働いてきましたが、最低毎月3万円、多い時は5万円を超える社販購入をしました。
そもそも服が好きだったので苦痛に感じることはありませんでしたが、給料から天引きされていたため給料面はかなり少なかったです。
土日休みや長期休暇が取れない
アパレル販売員は出世すればするほど土日休暇が取れなくなります。
というのも店長や副店長など、お店を任されるようなポジションになると集客の多い土日・祝日は基本的に出勤しなければいけません。
着々と積み上げてきたキャリアが30歳を迎えた頃、子供が生まれたのに子供の行事に参加することが難しくなるようなことも起きてしまいます。
近年では各社休みが取りやすくなっているようですが、土日に休んだ自分の方がお店のことが気になって仕方がない、、、。
責任感の強い人であれば考えてしまうことです。
年齢がブランドイメージと合わなくなってきた
ずっと好きだったブランドで働いてきたのに、いつの間にか自分が年を重ねブランドイメージに合わなくなってきたということは当然起きてしまいます。
そこで問題なのは上層部も同じことを考えていることです。
僕の働いていた会社は、ブランドと販売員の若返りをするために、年齢の高いスタッフに対してブランド異動をさせることがありました。
これについては非常に残酷なことですが、客観的に見ると当然のことかもしれません。
年齢が合わなくなるのは仕方がないことです。
自分の年齢とブランドのギャップに少しでも違和感を覚えたら転職するタイミングなのかもしれません。
給料を増やしたいのであれば転職の1択
給料を増やしたいのであれば転職をすることをオススメします。
基本的にアパレル販売員の給料はよほどのことがない限りは増えません。
出世による役職手当、個人販売の予算達成によるインセンティブなどで給料が上がることが多いですが、コロナ以降、実店舗の売上と集客は全国的に減少傾向となっています。
そのため成果を上げにくい状況の上、結果を出したとしても上層部の人間も固定されていることが多いため出世は中々難しいです。
今後も販売員として働いていきたい人へ
個人的には心から応援しています。
筆者は、アパレルからECサイト運営を経てWEBコンサルタントになりましたが、やはり服が好きだったので一生アパレル販売員で働きたかったのが本音です。
しかし、体力、給料的にも厳しいと思い別業種への転職を決意しました。
ここからは僕の転職活動の経験を基にお話をさせていただきます。
販売員で給料アップを望むのであればラグジュアリーブランドを目指そう
販売員で最も給料が高いのはカルティエやティファニーなどの超大手のラグジュアリーブランドです。
この業界は、年齢が若い人よりも高年齢の人の方が接客に説得力が増します。
自分の年齢とブランドイメージのギャップはむしろ年齢が上がるほどに近づいていく感じです。
通常の販売員で一般的な会社員の年収と近い金額まで到達します。
またアパレル販売員のような着用販売がない場合が多いです。
もちろん着用販売があるケースもありますので制服規定は必ずチェックしてください。
ラグジュアリーブランドの採用基準のひとつは百貨店で働いているかどうか
ラグジュアリーブランドで働くためには百貨店で働いている経験を問われます。
これは高いレベルの接客ができるかどうかが一つの基準になります。
そのため、まずは百貨店に入っているブランドで働く必要があります。
まずは百貨店ブランドの転職を目指そう
おすすめはCOACH(コーチ)です。
約80年の歴史を持つラグジュアリーブランドですが、教育がしっかりしており高いレベルでの販売の経験を学ぶことができるでしょう。
また、百貨店経験がなくてもしっかりとしたビジョンがあれば採用をしてもらえる可能性は高いです。
ラグジュアリーブランドは店長クラスになるとサラリーマンの年収を超える
大手ラグジュアリーブランドで店長クラスになると年収は500万を超え、評価によっては700万円以上も狙えるようになります。
ここまで来ると日本人の平均年収を大きく超えるので、贅沢をしない限り生活に困ることはないでしょう。
仕事のやりがいがケタ違い
ラグジュアリーブランドで働くことは何も給料のためだけではありません。
お客様に販売する金額が単純に大きくなるので、責任感や緊張感が高くなります。
専門知識やアフターケアなど覚えなければいけないこともたくさんありますが、その分やりがいは大いに感じられます。
世界的なラグジュアリーブランドに関わることで業界との繋がりも感じられるでしょう。
転職の仕方・探し方は大きく2つ
ここまでは、大手ラグジュアリーブランドへの道のりについてご紹介させていただきました。
ここからは、僕が転職活動で利用したサービスについてご紹介します。
転職で必要なのは、転職サイトに登録すること、転職エージェントを利用すること。
この二つが重要になってきます。
転職エージェントを利用しよう
転職エージェントの存在をご存知でしょうか?
エージェントという言葉から堅苦しさや料金が高いような気がするでしょう。
しかし転職エージェントは基本的に無料で利用できます。
いわゆる転職希望者と企業の仲介人であり、あなたの転職が成功した時に料金が発生するので、支払いをするのは企業側ということになります。
転職エージェントは無料でアドバイスをくれる心強いパートナー
親身になってあなたにアドバイスやキャリアの整理、履歴書の書き方まで幅広くサポートしてくれます。
僕は結果的にアパレルとは別の業界に転職することになりましたが、心細い転職活動を最後まで支えてくれるパートナーになってくれました。
転職活動の際は必ず利用してほしいです。
僕が利用した転職エージェント
転職エージェントナビ
転職エージェントナビは幅広い業種に対応していますが、アパレル業界にも強いです。
もし、筆者のように他業種も含めて転職を考えているのであればあなたの悩みにも親身になって応えてくれるでしょう。
転職サイトに登録しよう
転職サイトは必ず登録しましょう。
また、転職サイトによって抱えている件数が違いますので複数登録することをおすすめします。
また各サイトによって自己PRの仕方が違っているため、企業担当者の評価の仕方も変わります。
このサイトではあまりピンと来なかったけど、あのサイトでは人柄が伝わってくるなぁ、みたいな感じで採用担当者のあなたの印象の受け取り方が変わってきます。
必ず登録しておきたい転職サイト
株式会社iDA
株式会iDA(アイディーエー)は業界屈指の取り扱いブランド数を誇ります。
転職ノウハウなど幅広いコンテンツを用意しているので是非参考にしてみてください。
転職サイトに登録するタイミングは遅くても6ヶ月前
今この瞬間にでも転職サイトに登録しても良いくらいです。
最低でも半年前には転職サイトに登録しておきましょう。
転職が長引く場合もあったり、転職希望先の都合で入社がずれ込む可能性もあります。
その際に不安なのが、給料が途切れてしまうことです。
雇用保険などで収入が保障されている場合もありますが、なるべく早めに登録することをオススメします。
転職サイトに登録しても勤務先にはバレない
同じアパレル企業で転職サイトを探していても基本的に応募しない限り勤務先に転職活動がばれることはありません。
転職サイトによっては、現在の勤務先を除外をすることができたりします。
前述しましたが、転職サイトは複数登録しましょう。
まとめ
アパレル業界で高収入の仕事に就くためにはラグジュアリーブランドを目指すのがオススメです。
そこまで辿り着くには数年かかるかもしれませんが、やりがいはあります。
また別業種に行くことも選択肢のひとつだと思いますがその場合でも、早めに転職サイトに登録することをオススメします。
是非転職を成功させて豊かな生活を手に入れて下さい!
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