アガベの子株は室内で大きくしよう!アガベを室内で育てる方法とその環境作り!

アガベの室内管理 観葉植物

アガベは、コアな園芸ファンが多い人気の品種です。
日本では「白鯨」「チタノタ」などの品種が有名で比較的手に入れやすいですが、価格が観葉植物に比べて高額になっています。
そんなアガベは基本的に過酷な環境下で自生している植物のためベランダやお庭などの屋外管理が基本です。

そんなアガベですが、子株に関しては生長も遅く体調が安定しないため、いきなり屋外で管理すると枯らしてしまうこともあります。

この記事では、アガベの子株を室内で管理する方法についてご紹介したいと思います。

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アガベとは?

アガベ・ドラゴントゥース

そもそもアガベとはなんでしょうか?
アガベは、リュウゼツラン属に分類される多肉植物の総称です。
メキシコを中心としたアメリカ大陸全体に分布しており過酷な乾燥地帯で力強く生きています。

現在では観賞用として人気がありますが、テキーラの原料としても知られています。
他にもシロップとして使われることもあり砂糖よりも甘いため甘味料としても優秀な植物です。

なぜ子株は室内管理をするの?

アガベ・笹の雪の子株
アガベ・笹の雪の子株

この記事の本題ですが、アガベの株分けされたような子株は非常に体調が不安定で管理が難しくなります。
天気や日照条件が変わる日本の四季の下では特に管理が難しくなります。
実際僕もアガベの子株をベランダ管理していましたが、枯らしてしまうことも多かったです。
そのため安全に育てるためにはある程度の大きさまで室内管理をすることをオススメします。

アガベは室内で育てることができる?

結論アガベを室内で育てることは可能です。
しかしアガベは日照の強い乾燥地帯で自生していることが多いためその環境を日本の室内で再現するのは不可能とも言えます。
しかし必要なポイントさえ押さえておけばしっかり大きく育てることは可能です。

室内管理に大事なポイント3つ

水の与え方

植物にとって食事にあたる根に栄養を与えるために必要な「水」ですが、季節によって与え方を変える必要があります。
この記事では、春と秋にかけて生長が活発になる「春秋型」のアガベの水の与えかたについてご紹介します。

生育期(3月〜5月、9月〜11月)

気温が20度前後になる春と秋にアガベは生長が活発になります。
この時期には用土が乾いたらたっぷり水を与えるようにします。
目安としては1週間に1回程度です。

アガベに関しては、水を切り気味にして株を強く育てる方法がありますが、子株に関しては危険です。
子株は定期的に水を与えることで体調を安定させることを目的にした方が良いです。
多少徒長(とちょう)させるよりも株を太らせること優先しましょう。

もちろん水のやり過ぎで根腐れをさせるわけにはいかないので1週間というのをひとつの目安にして用土がしっかり乾いていることを確認してから水を与えるようにしましょう。

休眠期(6月〜8月、12月〜2月)

春秋型のアガベは夏と冬に休眠期を迎えます。
この時期のアガベは体を守るために根からの吸水をカットします。

そのためいつも通りの水やりは不要ですが、全く不要というわけではありません。
月に1回程度水を与えるようにしましょう。

空気の循環

空気の循環が必要な理由は大きく二つあります。
「用土の加湿を防ぐ」「根に空気を送る」ことです。

アガベは基本的に乾燥した環境を好むので加湿状態を嫌います。
そのためジメジメした用土はNGです。
また株周りの湿気をなくすためにも空気の循環が大切です。

アガベを含めた植物の根に酸素が必要なことは有名です。
そのため通気性の良い鉢や、水捌けの良い用土を使用することが必要です。
そもそも根腐れの原因は水のやりすぎではなく酸素不足です。

用土を含めた株に空気を送り込むことで根の酸素を循環させることが大事になります。

光の確保

アガベを生長させる上で最も大事なことであり室内での光の確保は困難です。
窓際に置きしっかり日光を与えることも大事ですが、僕は植物育成ライトを使用することをオススメします。

僕の室内管理方法をご紹介

ここからは僕が上記のポイントを踏まえた上で行っているアガベの室内管理方法をご紹介します。

置き場所

アガベの子株たち

置き場所はおしゃれ突っ張り棒Draw a line(ドローアライン)を使用したトレーの上で管理しています。
窓際ではありますが、実は窓からの光は日中でもほとんど入らない場所です。
あえてこの場所にしているのは、日照条件に左右されないためです。

植物育成LEDライト

バレル植物育成ライト

日照条件に左右されない安定した室内管理には植物育成ライトが必須です。
僕が使用しているのは、BARRELの植物育成LEDライトのSUN SERIES、SUN-10Wです。
比較的安価に手に入るライトです。

BARRELの植物育成ライトの光の強さ

バレルの照度測定

バレルの植物育成ライトの光の強さを照度計で測定しました。

ライトからの距離は約10cm。
この距離での強さは約55,000ルクスでした。
ルクスとは光量の単位になりますが、数値が高ければ高いほど強い光を発していることになります。

ちなみに照度計は植物の育成環境を作る時に非常に便利です。
楽天市場でも比較的に安価で手に入るので気になる人は購入してみてください。

アガベに必要な光量は50,000ルクス

アガベに必要な光量は実は詳しく分かっていません。
もちろん品種によって必要な照度は変わります。
アガベに必要な照度についての専門的な記事は少なく、それぞれ育てている人の意見がネット上に溢れている感じです。

しかし、アガベを屋外で管理している照度から考えると近しい答えが考えられます。
アガベの生長が活発になる春の屋外での照度は約50,000〜60,000ルクス。
つまりバレルの植物育成ライトは屋外で育てる条件と同等の効果があることが数値から見て取れます。

24時間照射は厳禁

アガベを含めた植物全般に言えることですが、自然の環境を考えた育成管理は大事です。
太陽は24時間光を照らすことはありません。
もちろん夜は訪れます。
つまりアガベも寝る時間が必要です。

目安としては育成ライトは約12時間の照射にとどめておきましょう。

サーキュレーター

サーキュレーター

サーキュレーターは24時間稼働させています。
自然な風を作ることはできませんが、室内の空気を少しでも循環させるためにサーキュレーターを使用しています。
サーキュレーターに関しては高価なものを買う必要はないと思います。

最近のサーキュレーターは360°送風ができるものが安価で手に入るようになってきました。
植物が増えてくると横振りのタイプだけでは追いつかなくなるので、おすすめは360°送風のものがいいと思います。

結論:アガベの子株は安定した環境で育てることが大事

僕の子株の管理の仕方は、日照条件に左右されない、限りなく屋外環境に近づけることが大事だと思っています。
そのため植物育成ライトやサーキュレーターが必要になりますがそれ抜きで室内管理は正直不可能だと思います。
ぜひ僕の育て方も参考にしてほしいです。

他にオススメの植物育成ライトは?

アガベを育てる人は強い植物育成ライトをお探しなのではないでしょうか?
個人的には、アマテラスの植物育成LEDライトがオススメです。
アマテラスはかなりの知名度があり、ネット上では色々な意見がありますが、本当に良いのかどうかわからないですよね。

照度計を用いて約10cmの距離で測定したので参考にしていただければと思います。

10Wと20Wの比較

条件は同じ部屋、同じ時間、約10cmの距離から測定しています。

アマテラス10W

アマテラス10Wの照度

アマテラス10Wの照度は、61,000ルクスでした。
おおまかに約60,000ルクス。
僕がアガベに使用しているバレルのライトよりも約6,000ルクス強い結果となりました。

アマテラス20W

アマテラス20Wの照度

アマテラス20Wの照度は79,000ルクスでした。
おおまかに約80,000ルクス。
アマテラス10Wよりも約20,000ルクス強い結果となりました。

結論:アマテラス育成ライトを買うなら20Wの一択

強い光量を求めるのであればアマテラス20Wが最もオススメです。
アガベは、50,000〜80,000ルクスの強い光量が必要と言われています。
実は値段もそこまで変わらないのでアマテラス20Wを購入することをオススメします。

室内育成しているアガベの紹介

ここでは僕が室内管理してきたアガベをご紹介します。

アガベ・ドラゴントゥース

アガベ・ドラゴントゥース

室内育成していたドラゴントゥースの現在の姿です。
約1年植物育成ライトを使用していましたが、形と体調がかなり安定してきたので現在は屋外管理をしています。
太陽光を浴びても葉焼けをする様子はないので植物育成ライトで近しい環境を作ることができていたと考えられます。

友人から貰った当初の姿

アガベ・ドラゴントゥース

こちらは知人の子株を譲り受けたもので最初に室内で育てたものになります。
最初は形が安定せず下葉から枯れたりかなり大変でした。
僕のアガベの室内育成で最初の株になりますが、成功した事例になります。

室内管理の環境

アガベ・ドラゴントゥースの室内管理

最初はかなり遠くから育成ライトを照射していました。
葉焼けをさせないようにするためです。
週を追うごとに距離を近づけ最終的に約10cmの距離まで近づけて管理していました。

アガベ・チタノタ・ブルー

アガベ・チタノタ・ブルー

子株ながら肉厚な葉で、鋸歯(きょし)と呼ばれる棘もかわいく出来上がっています。
大人になる時の姿が楽しみです。
こちらは農家さんの直売所で購入したのでかなり安かったです。

アガベ・ホリダ

アガベ・ホリダ

別名「不動剣」と呼ばれる鋭い姿が魅力的です。
葉はチタノタに比べて少し薄めです。
こちらも農家さんの直売所で購入しましたがかなり形が良かったです。

アガベ・笹の雪

アガベ・笹の雪

笹の雪は知人から子株をもらいましたが、かなり小さくて育てるのに苦労しています、、、。
この笹の雪のために室内管理をしているようなものです。
大きくなるとはの縁に白いラインができてきますがこれが魅力的なんです。
自分の力でキレイに育てることが現在の目標です!

まとめ

アガベは子株の時の生長がかなり遅いですが、ある一定の大きさになると生長の勢いが強くなります。
そのため子株時代は地道に育てていくことになりますが、室内で育てると安定した管理ができるようになります。
ぜひこの記事を参考にアガベの子株を室内管理してみてください!

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