日本の夏は植物にとっても過酷な環境です。室内で育てる観葉植物も例外ではありません。エアコンは室内の快適な温度を維持するために欠かせない存在ですが、その風が観葉植物に与える影響を見過ごしてはいけません。
エアコンの風は乾燥しやすく、直接当たると植物に様々なストレスを引き起こす可能性があります。特に、葉の乾燥や根の水分不足、さらには成長の停滞などが挙げられます。
観葉植物がエアコンの風にさらされるとどうなるか
エアコンの風に直接さらされると、観葉植物は次のような症状を示すことがあります:
- 葉の縁が茶色くなる:これは葉が乾燥しているサインで、風による水分の蒸発が原因です。
- 葉が落ちる:ストレスを感じた植物は、エネルギーを節約するために葉を落とすことがあります。
- 成長が遅れる:持続的なストレスが植物の成長を阻害します。
葉が茶色になっていたり、水分が抜けてシオシオになっているのを発見したらすでに赤信号です。適切な対策をとる必要があります!
エアコンの風から植物を守るにはこれさえあれば解決!
エアコンの風よけカバーです!たまたま見つけたもので、即購入しましたがめちゃくちゃ便利です。構造的には簡単なもので、プラスチックのカバーがメッシュ状になっています。長さと角度を変えることができるので小型から大型のエアコンまで利用できます。
エアコンの上に引っ掛けるんですが、うちのエアコンは上が空いていたので、すんなり引っ掛けることができました。もし引っ掛からなかったとしてもフックを両面テープでくっつけた上で風よけカバーをつけると良いでしょう。結論これさえあれば大事な観葉植物をエアコンの風から守ることができます!
エアコンの風から植物を守るその他の方法
観葉植物がエアコンの風によるダメージを受けないようにするための対策をいくつか紹介します。もちろんお金がかからないのでまずはこういうことから始めることが大事だと思います。
風の当たらない場所に移動する
エアコンの風が直接当たらない場所に植物を配置しましょう。もしくはエアコンの風を観葉植物に向けないようにしましょう。
湿度を保つ
加湿器を使用するか、植物の周囲に水を入れたトレイを置くことで、周囲の湿度を高めます。しかし、この方法は湿度の高い日本ではあまりおすすめできません。
葉の霧吹き
葉に直接霧吹きで水をかけることで、乾燥を防ぎます。基本的に葉水は1日1回が理想ですが、葉がどうしても乾燥するようでは複数回行うことが必要です。
エアコンはよくないけど自然な風が植物に必要な理由
自然な風は植物にとって非常に重要です。風は植物の成長を促進し、健康を維持する役割を果たします。
二酸化炭素の供給
観葉植物は湿度が高すぎる環境が苦手です。過湿状態では根腐れの可能性が高くなり最悪枯れることにつながります。風が植物の周囲の空気を循環させることで、光合成に必要な二酸化炭素が供給されやすくなります。
害虫の予防
自然な風は害虫の発生を抑制し、病気の拡散を防ぐ役割もあります。
茎や枝が強くなる
風に揺れることで、植物の茎や枝が強くなり、倒れにくくなる効果があります。植物は自衛本能があるため風に対して体を強く保とうとしてくれます。
適切な植物の配置とケアの方法
植物をどこに置くか、どのようにケアするかは、植物の健康に直結します。夏は観葉植物にとって生長期にあたりますが、エアコンを利用する場合配置の場所に困ることもあると思います。以下の点を考慮しましょう。
自然光の確保
適度な日光を浴びることができる場所に置きましょう。一般的にはカーテン越しの窓際に配置するのがおすすめです。室内で育成する観葉植物は約3000ルクス程度の光量が必要です。その光量が確保できない場合は植物育成LEDライトを利用しましょう。室内で使用するライトについてはビカクシダを例に他の記事で紹介しているので合わせてご覧ください。
風通しのいい場所
エアコンの風を避けつつ、空気の流れが良い場所に置くことが理想的です。しかし閉め切った室内では風の循環を促すことは困難です。その際はサーキュレーターを利用するのがオススメです。そうすることでエアコンの風も室内に循環させることができるし、植物に適度な風を与えることができるので一石二鳥です。
定期的な植物のメンテナンス
剪定や葉の拭き掃除を行いましょう。剪定は樹形を整えるだけではなく、新しい葉に栄養を送るのに必要な作業です。また葉に溜まったほこりを拭き取ると光合成を促し植物の健康が保たれます。葉の掃除にはリーフクリンというものがあるので是非使ってみてください。葉の表面がピカピカになります!
エアコンの風に強い耐風性のある観葉植物
エアコンの風に強い観葉植物を選ぶことで、管理がしやすくなります。以下にいくつかのおすすめの植物を紹介します。
スパティフィラム
スパティフィラムは乾燥に強く、エアコンの風にも比較的耐性があります。生長が活発で一年で多くの葉を増やします。適切に育てると白い花を咲かせます。
サンスベリア
サンスベリア(サンセベリア)は耐乾性に優れ、葉が多肉質なので湿度が低くても育ちやすい植物です。マイナスイオンを発生させることでも有名であり、室内観葉植物の中でも人気のある品種です。
パキラ
パキラは「発財樹」とも呼ばれ、金運を呼び寄せる木として有名です。強健で耐久性があり、エアコンの影響を受けにくい植物の一つです。百円均一でも販売されており人気のある品種です。
まとめ
この記事ではエアコンカバーという便利グッズとエアコンから観葉植物を守る方法についてご紹介しました。エアコンの風は観葉植物にとって良くありませんが、適切なケアと配置によってその影響を最小限に抑えることができます。植物を健康に保つためには、定期的な観察とケアが欠かせません。エアコンの風から守りつつ、快適な室内環境を維持することで、美しい観葉植物を楽しむことができます。是非この記事が参考になれば嬉しいです!
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