ガジュマルはぷっくりとした幹が特徴で独特なフォルムをしています。生長も旺盛で毎年葉を多く展開しますが、剪定しないとどんどん大きくなり樹形が乱れてきます。
そこでおすすめなのがガジュマルの丸坊主剪定。
この記事ではガジュマルの絶対に失敗しない丸坊主剪定の仕方をご紹介します。
ガジュマルとは?
意外と知られていませんが、ガジュマルはゴムの木です。
学名をFicus microcarpa(フィカス・ミクロカルパ)といい、フィカスという名前が付くゴムの木の一種です。
ゴムの木は非常に育てやすく管理もラクなため人気の観葉植物として有名です。
沖永良部島の日本で一番大きなガジュマルの木は圧巻で小学校の校庭に自生しています。
丸坊主剪定とは?
ガジュマルの枝葉を全て切り落とすことを丸坊主剪定と言います。
剪定直後は葉がひとつも付いておらず貧相なビジュアルになるので不安になりますが、ガジュマルはかなり頑丈ですぐに葉を展開します。
2023年に僕が行なった丸坊主剪定は、約2週間ほどで小さな葉を展開し出しました。
剪定の必要性
ガジュマルの剪定が必要な理由は大きく分けて3つあります。
乱れた樹形のリセット
ガジュマルは非常に生育の早い品種で剪定をしなければどんどん枝葉を伸ばしていき樹形が乱れてきます。
バランスも悪くなり見た目が悪くなるので定期的な剪定が必要になります。
全体のバランスを見て行う剪定は素人には難しいため、僕はガジュマルに関しては丸坊主剪定をおすすめしています。
害虫の予防
ガジュマルは観葉植物の中でも多くの葉を展開するタイプで、剪定をしなければ風通しが悪くなります。
結果としてアブラムシやカイガラムシのような害虫が住みやすい環境ができてしまいます。
生い茂った枝葉の中から害虫を探し出すのは困難です。
そうなることを防ぐ意味でも年に一度の丸坊主剪定が必要です。
ガジュマルがベタベタしてカイガラムシの疑いがある人は別記事で対応の仕方をご紹介しているので合わせてご覧ください。
体調不良のリセット
観葉植物に体調不良はつきものです。
体調が悪くなると葉が黄色になったり、葉を落としたりします。
ひどい状態の時は枝先が枯れることもあるでしょう。
一度枯れた枝葉を再生させることはできないため剪定する必要があります。
剪定の時期は?
ガジュマルの剪定時期は暖かくなる4月から7月までに行いましょう。
剪定をするとガジュマル自体に大きな負担がかかります。
そのため休眠期と呼ばれる寒い時期に剪定を行うと最悪枯れることに繋がる可能性があります。
剪定時期には気をつけましょう。
白い樹液に注意
ガジュマルはゴムの木の一種のため、剪定をすると粘着性のある白い樹液が出ます。
この樹液に触れると肌が弱い人はかぶれたりするので注意が必要です。
剪定に必要なもの
剪定はさみ
なるべく切れ味が良いものを選びましょう。使い古した剪定はさみや刃がぼろぼろのものは断面を傷つける可能性があります。
また、剪定の直前には消毒液を使用します。
その後軽く水で洗い清潔な状態で剪定を行います。
剪定を行なった部分からバイ菌が入らないように準備が必要です。
ゴム手袋
ガジュマルを剪定すると白い粘着性のある樹液が出てきます。
これに触れると肌の弱い人はかぶれる可能性があるのでできるだけゴム手袋をつけて剪定作業を行うことをおすすめします。
癒合剤
癒合剤とは、剪定を行なった植物に使用するお薬です。
切り口に塗布するだけで細菌やばい菌の感染を防ぐことができます。
通常細い枝葉を切る場合は不要ですが、太いガジュマルの枝を剪定する場合には必要になります。
丸坊主をしたらしておきたい後処理
丸坊主剪定をすると株は少なからずダメージを受けています。
なるべくダメージを緩和するためにやっておきたいことをご紹介します。
栄養剤
メネデールはその名の通り根を強くする栄養剤です。
植物にとってサプリメントのような働きをし、体調を整えてくれます。
丸坊主剪定に限らず、体調の悪そうな時にはメネデールを使用するようにしましょう。
害虫対策
オルトラン粒剤は、株元に軽く撒き、水を与えることで根から吸い上げられます。
株自体が殺虫効果を持つようになるので、幹や葉をかじられることがなくなり、虫が寄り付かなくなります。
非常に効果のある殺虫剤です。
丸坊主剪定の経過を写真でご紹介
僕が現在育てているガジュマルを時間の経過とともにご紹介します。
剪定前
冬の間室内に取り込んでいたガジュマルです。
剪定前の状態で葉が最も多い時期です。
剪定直後
丸坊主剪定を行なったのは4月の最初。
少し暖かくなってきた時期です。
丸坊主剪定は本当に葉をすべて切り落とすため不安になりますが、このくらい思い切っても大丈夫です!
剪定後約2週間
丸坊主剪定から約2週間で小さな葉が湧くように展開してきました。
ガジュマルの生命力の強さには驚かされます。
この年から基本ベランダ管理にしていますが、剪定直後は日陰で管理していました。
剪定直後は、株が弱っている状態なので直射日光を避けることをおすすめします。
剪定から約1ヶ月後
丸坊主剪定から約1ヶ月後、既に立派なガジュマルになっています。
5月くらいの写真です。
この時期になると遮光をした上でベランダ管理をしています。
葉の密度が高く徒長(とちょう)の様子は一切ありません。
剪定から約半年
丸坊主剪定から約半年が経過した2023年10月下旬の状態です。
バランス良く葉を展開し、樹形も整っています。
このように丸坊主剪定を春に行い、樹形を整えることで冬室内に入れた時にきれいな仕上がりになっている、という感じです。
まとめ
この記事ではガジュマルの丸坊主剪定の方法と実際に丸坊主剪定を行なった株のご紹介をさせていただきました。
丸坊主剪定をやる前は心配でやる気になれないかもしれませんが、思い切ってやってみると株も元気に育ちきれいに葉をつけてくれます。
ぜひこの記事を参考に一度ガジュマルの丸坊主剪定に取り組んでみてください。
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