アガベを室内で見守りながら育てたい。
そういう人は多いのではないでしょうか?
この記事では、アガベを室内で安定して育てる方法についてご紹介します。
アガベとは?
まずはじめにアガベについてご説明します。
特徴
アガベはリュウゼツラン属に分類され多肉植物の一種です。
多肉植物とは葉の中に豊富に水分を含んでいる非常に丈夫な植物です。
多肉植物やアガベは強力な日光を必要とするため屋外管理が理想とされています。
原産地
アガベは、主に北アメリカ南部から南アメリカ北部と西インド諸島に200種類以上の自生が確認されています。
人気の品種である「チタノタ」は南アメリカであるメキシコに自生しています。
主にアガベは降水量が少なく、湿度が低い環境下で自生しています。
アガベを育てる際は自生している環境に近い状況を作ることが大事です。
アガベにはなぜトゲがある?
アガベは乾燥地帯に自生しています。
また水分を多く含んでいるため過酷な環境では動物に狙われる対象になります。
動物から身を守るためにアガベはトゲを持つようになったと考えられています。
テキーラの原料として有名
アガベはテキーラの原料になる植物です。
すべての品種がテキーラに使われるわけではなく、「アガベ・アスール・テキラーナ・ウェーバー」という品種のみがテキーラに使用されます。
アガベシロップ
アガベはシロップの原料にもなります。
アガベシロップは、砂糖よりも甘く、料理や飲み物にも使えるので大変人気ですが、少し価格は高いです。
アガベシロップに使われる品種は少なく、「ブルーアガベ」や「アガベ・サルミアナ」を含む数種類のみです。
アガベを室内で育てる方法
ここまでアガベの基本的な情報をご紹介しました。
ここからはこの記事の主題である室内での育て方についてご紹介します。
アガベを室内で育てるメリット
アガベを室内で育てる場合にはその環境作りが大事ですが、大きく2つのメリットがあります。
安定した生長
室内では天候に左右されない安定した環境でアガベを育てることができます。
例えばアガベは雨にさらされ続けると根腐れをする可能性が高くなります。
また、アガベは0度を下回る環境になると枯死することがあります。
ですが、室内では長時間雨にさらされることも、氷点下になるようなこともないので安定した環境で育てることがメリットと言えるでしょう。
害虫を防ぐことができる
アガベを徒長させずに育てるためにはベランダや庭で管理する人がほとんどです。
ですが、屋外管理をするとどうしてもアブラムシやナメクジ、カイガラムシのような害虫が発生してしまうことがあります。
しかし、室内管理の場合はほとんどの害虫をシャットアウトすることができるので心配をひとつ減らせることでしょう。
アガベを室内で育てるデメリット
アガベを室内で育てる上でのデメリットについても触れましょう。
コスト
アガベを室内で育てる上でのデメリットはコスト面が一番大きいです。
アガベの生育に必要な光量を持っている植物育成LEDライトを購入するだけでも約10,000円は必要です。
その他サーキュレーターも必要です。
棚がなければ棚の用意も必要です。
初期購入費+電気代というところでコストがかかることは覚悟しなければいけません。
環境を作りが難しい
アガベを室内で育てるためには正しい知識を持って育てなければいけません。
アガベの自生地である乾燥地帯の環境をそのまま再現する必要はありませんが、光、風、水の管理は徹底しなければアガベは体調を崩し、徒長(とちょう)という間伸びした姿になってしまいます。
もちろんこの記事では大事な3つの要素について説明させていただきますのでこの次の段落を参考にしてください。
環境作りで大事な3つの要素
前述しましたが、アガベを育てる上で光、風、水の管理が必要です。
この記事で最も大事な部分になるので必ず読んでいただければと思います。
光の確保
アガベに50,000ルクスが必要
アガベは日光を約50%遮光した屋外環境が安定して生長します。
真夏の日光は100,000ルクスに達すると言われています。
真夏の日光を約50%遮光した光量は50,000ルクスです。
この環境を室内で作るためには植物育成LEDライトが必要になります。
【アマテラス】植物育成ライト 20W
アマテラスの植物育成LEDライトは強力でアガベを育てるのに最も適したライトと言えます。
アマテラスを約20センチほど話した場所でルクスを測定すると約50,000ルクスになります。
これは強い屋外の日光の光量に匹敵しており、安定した光合成を促すことができます。
良い育成ライトが欲しい!という人にはなんだかんだでハズレのないものなのでオススメです!
風の確保
アガベを含めた植物の根は酸素が必要です。
そのため新鮮な空気の循環が必要になってきます。
サーキュレーターはなるべく24時間回し、株にもしっかり風を当てることが大事です。
サーキュレーターは部屋の空気を循環させる360°タイプがオススメです。
最近は比較的安価で手に入るようになりました。
こちらの商品は僕が知る限りでも最も安価で実際使っても頑丈なのでオススメです。
水やりと湿度
アガベは実は水が大好きな植物です。
乾燥地帯に自生する植物ですが、葉水も毎日必要です。
アガベの水やりは土がしっかり乾いた夕方から夜に与えるようにしましょう。
朝や日中に水を与えた場合、気温が上がる正午前後に鉢の中の温度が上がり、株が蒸し焼き状態になってしまいます。
この状態になると根に大きなダメージを与えることになってしまい最悪枯れることもあります。
水を与えるタイミングには気をつけましょう。
徒長(とちょう)に注意
アガベを育てる上で気をつけなければいけないのは水の与えすぎです。
水を与えすぎると根腐れを起こし株自体が体調を崩してしまいます。
徒長の状態になると、葉の感覚が間伸びし残念な形になってしまいます。
アガベは水切れには非常に強い品種のため多少水やりを忘れても枯れることはありません。
むしろ水の与えすぎで枯らしてしまうことがあるので注意してください。
僕の友人は梅雨時期にベランダに放置したままにしたことで根腐れが発生し、徒長してしまったケースがありました。
アガベのように数万円かけて購入することもあると思うので水やりを含めた管理方法には気をつけてほしいです。
実際の使用環境をご紹介!
私はアガベを現在完全室内で育てています。
品種はアガベドラゴントゥース。
知り合いに株分けしてもらった生後約9ヶ月の赤ちゃんになります。
先日引っ越ししたときに一部傷ついたこともありますが、最近は安定してきています。
アガベと育成ライトの距離は約20cm
ドラゴントゥースと植物育成ライトの距離は約20cmです。
この距離になると約30,000ルクスの光量になるので屋外管理と変わらない環境になります。
使用している植物育成ライト
使用しているのはBARRELの植物育成LEDライトのSUN SERIES、SUN-10Wです。
比較的安価に手に入るライトですがしっかりとした光量を確保してくれます。
ライトはアマテラスより少し小さめです。
アガベを飾る室内レイアウトは?
僕は基本的に光が差し込む窓際にレイアウトしています。
またこの黒いパイプですが、Draw a line(ドローアライン)というおしゃれ突っ張り棒を使用しています。
そこにアガベを置き、上部からBARRELの育成ライトを照射しています。
現在生後9ヶ月くらいのアガベドラゴントゥースですが虫害もなく順調に育っています!
現在冬真っ最中ですが、生育期を迎える春から夏には大きく育ってくれるのではないでしょうか?
ちなみにここまで植物育成ライトをおすすめしていますが春になればベランダで育てる予定です。
次は他の子株をアマテラスで室内管理する予定です。
2024年5月現在の姿
冬は室内で越冬しました。
僕は在宅なので比較的暖かい部屋だったため緩やかに成長していましたが、大きく体調を崩すこともなく全面に葉を展開してくれました。
ここまでくると見栄えも良くなりますし、鉢から葉が飛び出てきたので2回りくらい大きめの鉢に植え替えようと考えています。
個人的な考えですが、アガベは子株で購入し室内で安定するまで育成。
大きくなってきたらベランダに出して強く育てると良いかなと思っています。
まあ良いアガベに何万円も出せないからですけどね、、、
僕は子株から自分の形にしていくのが好きなだけです!
まとめ
この記事ではアガベを室内環境で育てる方法についてご紹介しました。
結論アガベは室内で育てることが可能です。
その際には光、風、水などの管理に気をつけてください。
そうすることで徒長することもなく、安定したアガベを育てることができます。
ぜひこの記事を参考にしていただければと思います。
コメント